@article{oai:shinshu.repo.nii.ac.jp:00045697, author = {深澤, 拓也 and 北村, 嘉邦}, journal = {信州大学農学部AFC報告}, month = {Mar}, note = {本研究では,オリエンタルトランペット(OT)ハイブリッド系のユリの‘イエローウィン’の変異体である緑色八重咲きユリの‘ダブリン’および‘ダブリン’から出現した変異体の黄色八重咲き‘ダブリン’の形態特性を明らかにした.前者は小花が緑色で花被片が展開しないのに対し,後者は小花が黄色で花被片が展開する.これら2つの系統について,花器官および栄養器官の形態を原品種の‘イエローウィン’と比較した.黄色八重咲き‘ダブリン’では,‘イエローウィン’の雄蕊および心皮とは異なる形態を示す雄蕊様の器官および心皮様の器官が形成され,緑色八重咲き‘ダブリン’では雄蕊および心皮は形成されず,分裂組織が維持されていた.花被片の総数は‘イエローウィン’では6枚,黄色八重咲き‘ダブリン’では約46枚,緑色八重咲き‘ダブリン’では約80枚であり,3系統間で有意差が認められた(p <0.05).また,黄色八重咲き‘ダブリン’および緑色八重咲き‘ダブリン’では‘イエローウィン’の小花では見られない緑色の花被片が形成されていた.緑色八重咲き‘ダブリン’の小花に形成された緑色の花被片の色度および表皮細胞の密度は,‘イエローウィン’の小花に形成された花被片と有意差が認められた(p <0.05).また,これらの値は開花前の‘イエローウィン’の100 mm 大の花蕾の花被片とほぼ同等であった.系統間で花器官の形態が異なっていた一方で,草丈,葉数,葉の縦横比といった栄養器官の形態には,違いは認められなかった.以上より,‘ダブリン’の緑色八重咲き形質には,雄蕊および心皮の形態形成に関わるAGAMOUS ホモログの変異,および花被片の伸長と着色に関与するジャスモン酸の低蓄積が寄与する可能性が高い., Article, 信州大学農学部AFC報告 18: 29-36(2020)}, pages = {29--36}, title = {八重咲きユリ‘ダブリン’の形態特性}, volume = {18}, year = {2020} }