@article{oai:shinshu.repo.nii.ac.jp:00045669, author = {水口, 崇}, journal = {信州心理臨床紀要}, month = {Jun}, note = {自閉スペクトラム症児者(ASD)の感覚過敏と鈍麻について分析することを目的とした。まず,アメリカ精神医学会が出版する精神障害の診断と統計マニュアルを検証した。そして第4版と第5版を比較して, ASD の診断基準の変移を検分した。第4版は広汎性発達障害の下位カテゴリーに自閉性障害やアスペルガー症候群等が組み込まれていた。第5版では,スペクトラム(連続体)という観点から,かつての下位カテゴリーは廃止され,自閉スペクトラム症としづ診断名に概括された。さらに従来明示されてこなかった感覚過敏と鈍麻といった基準が設定された。そこで国内で調査されてきた感覚過敏と鈍麻の具体的な状態像について分析した。その結果,進化の過程で早期から発達し生命維持のために常に機能し続けている嗅覚や味覚の感覚過敏が深刻な様相を呈していた。また同じく遮断が困難で,予測できず突然変化をもたらす聴覚の過敏がASD にとって苦手であった。感覚のトップダウンの統合の困難や実行機能の特徴から感覚過敏と鈍麻を解釈した。さらにスペクトラムとしづ概念が,今後果たす役割を精査していく必要性について論じた。, Article, 信州心理臨床紀要. 19:175-191(2020)}, pages = {175--191}, title = {自閉スペクトラム症児者の感覚過敏 : 状態像と諸理論}, volume = {19}, year = {2020} }