@phdthesis{oai:shinshu.repo.nii.ac.jp:00023627, author = {村上, 剛一 and Murakami, Gouichi}, month = {2015-07-06}, note = {【目的】歯科矯正用アンカースクリュー(以下アンカースクリュ)の使用中の脱落原因の1つとして,アンカースクリュー周囲骨基質のマイクロラックによるアンカースクリュの緩みが疑われる.しかながら, 骨基質のマイクロラック発生から修復に至る過程の病理組織学的な報告は少ない.さらにアンカースクリューへの力学的荷重が,骨基質へ与える影響についても不明である.本研究は,アンカースクリューの即時荷重が,マイクロラックを含む骨質に与える影響を,ラット脛骨を用いた実験モデルで組織化学的に観察しに観察し,アンカースクリュー脱落原因について検討した.【試料および方法】Wistar系雄性ラットの脛骨内側平面部に直径1.0mm ,長さ3.0mmのチタン合金ミニスクリューをPre-drilling法にて約10 mm 間隔で2埋入し,同時に矯正用エラスティックゴムを用いて100gfの荷重でそれぞれのミニスクリュー同士を牽引した.ラットの右側後肢を荷重実験群,左側後肢を非荷重対照群とした.非荷重対照群はミニスクリューを1本のみ埋入し,エラスティックゴムでの牽引は行わなかった.術後1,3,7日目にそれぞれ屠殺固定 し,脱灰パラフィン包埋薄切標本および樹脂包埋研磨標本を作製した.パラフ パラフィン包埋薄切標本は,H-E染色と塩基性アルデヒドフクシン染色行い病理組織学的に検討した.塩基性アルデヒドフクシン染色画像をミニスクリュー周囲骨の荷重領域と非荷重領域に分けて,それぞの染色面積を定量化した.樹脂包埋研磨標本は光顕観察した .【結果および考察】H-E染色では対照群のミニスクリュー埋入骨組織に軽度の構造破綻や変形を認めた.実験群のミニスクリュー埋入部骨組織では,経時的に構造の破綻や変形が著明になっていたが,骨基質自体には対照群,実験群共に,明らかな性状の差異を認めなかった.一方,塩基性アルデヒドフクシン染色では対照群に比べ実験群の1,3,7日目いずれの標本においても,荷重領域骨基質を中心に広範で強い染色部位認めた.また,研磨標本では対照群の窩洞壁面からごく狭い範囲の皮質骨に挫滅像やマイクロラックが認めれた.以上の結果から荷重を受けたアンカースクリュー周囲の骨組織は化学的な変化をきたし, その結果,マイクロラックの修復不良が,アンカースクリューの脱落原因となる可能性が示唆された.【結論】ア ンカースクリュ埋入後の即時荷重は,アンカースクリュ埋入によって生じたアンカースクリュー周囲骨基質のマイロラックや挫滅損傷部に対して局所的な組織化学変をもたらし,アンカースクリューの脱落原因となる可能性が示唆された., 2014, application/pdf, 甲第171号}, school = {松本歯科大学}, title = {歯科矯正用アンカー スクリュー即時荷重に対する骨基質の組織化学的反応}, year = {} }