@phdthesis{oai:shinshu.repo.nii.ac.jp:00023623, author = {三溝, 恒幸 and Samizo, Tsuneyuki}, month = {2015-07-06}, note = {補綴装置製作に,生体への親和性からチタンが多用されておりその修復および加工にはレーザ溶接が用いられてる.しかし溶接された領域付近からの再破折 を経験することがある.そうした中,チタン圧延材に一定の条件で熱処理を行うと疲労強度が有意に大きくなるという報告がなされた.本研究は,鋳造,機械加工,MIM(Metal injection molding)の各製作法によるチタン材,およびレーザ溶接後のチタン材に対しても熱処理が有効であるかについて疲労破壊に着目して 検討を行った.試験片は,鋳造 法,機械加工,MIM 法 により,巾2mm,厚さ1mm,長さ30mm の試料を製作して用いた.レーザ溶接は,試験片を低速切断し,切断面を密着させた状態でレーザ溶接した.熱処理は試験片それぞれを450℃の電気炉内にて 40分間大気中で加熱を行った後,炉外にて放冷した.疲労試験は金属曲げ器を用い,ひずみ量0.30mm の反復応力を加え,疲労破折まで回数を測定した.測定は熱 処理を行ったものと未処理のものをそれぞれ5個とした.また,溶接した領域付近の金属組織を観察するため,溶接しした試験片を包埋し,研磨,エッチング後金属顕微鏡にて観察した.またMIM 法 による試験片は,熱処理の有無による気孔率の比較を行った.硬さ試験は組織の観察後の試験片を用い,微少硬度計を用いて荷重100gf,負荷時間10 秒として溶接部周辺のビッカース硬さを測定し,熱処理の有無による違いを分析した.これらの解析により以下示す結果が得れた.1.鋳造によるチタンは,レーザ溶接の有無に かかわらず,熱処理による疲労破壊繰返し数に有意な差は認められかった.3種のチタン材の中で,チタン鋳造体は,疲労破壊に対して最も 弱かった.2.機械加工によるチタンは,レーザ溶接の有無にかかわらず,疲労破壊繰返し数は熱処理により増大した.金属結晶が微細であり,3種のチタン材の中で,疲労破壊に対して最も強かった.3. MIM法によるチタンは,レーザ溶接の有無にかかわらず,疲労破壊繰返し数は熱処理により増大した.また,金属組織中に気孔が観察され,気孔に沿った破折が認められた., 2014, application/pdf, 乙第028号}, school = {松本歯科大学}, title = {レーザー溶接したチタン材に対する加熱処理の有効性に関する研究}, year = {} }