高齢者50名を対象に模擬運転テストとMini Mental State Examination(MMSE)、Trall Making test (TMT)を実施し、危険場面と危険予測場面のブレーキ操作および手掌部発汗反応と認知・注意機能との関連を検討した。危険場面では84.3%の被験者がブレーキを踏み、手掌部発汗の増加を認めたが、危険予測場面では反応の個人差が大きかった。ブレーキ操作や発汗反応のみられない被験者では、MMSEとTMTの成績にばらつきが大きく、反応の個人差には認知・注意機能が影響していると思われた。